Column 私のコラム
泉南市・阪南市・岬町の災害防災マップ
大阪湾と和泉山脈に囲まれたこの地域。
自然豊かなことが魅力ですが、いざ住むとなるとやはり心配になるのは災害被害ではないでしょうか。
自然が身近にある暮らしは魅力的な反面、どのような被害が想定されているかを知っておくことも、安心して暮らすために大切なポイントです。
今回は、泉南市・阪南市・岬町の災害防災マップについてお話します。
物件を購入する前に、「どんな地域なのか」を一緒に確認していきましょう。

海に面した地域で注意したい災害(津波・高波)
海に面しているこの地域で、まず気になるのは津波のリスクです。
南海トラフ地震が発生した場合、このエリアでは震度弱~震度7強の強い揺れが想定されています。
津波による被害は、主に南海電車より海側の沿岸部で想定されており、内陸部では比較的に影響は少ないとされています。
ただし、想定を超える自体が起こる可能性もあるため、避難場所や避難経路の確認は欠かせません。

また、泉南市のりんくう南浜周辺は、1994年に開港した関西国際空港の造成時に埋め立ててられた地域で、
液状化の危険度が高いエリアとされています。
現在住宅は多くありませんが、土地の成り立ちとして知っておきたいポイントです。

山と隣り合わせのこの地域で注意しておきたい災害(土砂災害)
もう一つ、この地域で意識しておきたいのが、土砂災害です。
ここで少し、「火山」と「山脈」の違いについて触れてみましょう。
火山🔥:マグマの噴火によってできた山
山脈⛰️:プレートの押し合いなどで形成された山
泉南市・阪南市・岬町を囲んでいる和泉山脈は「山脈🏔」に分類されます。

和泉山脈は、山頂部は比較的安定していますが、山麓や谷筋では、崩れた土砂や岩が堆積しやすく不安定な地盤になりやすいという特徴があります。
そのため、場所によっては土砂崩れや土石流への注意が必要です。

<阪南市「舞」地区について>
阪南市の舞地区は、和泉山脈の丘陵地を造成して開発された住宅街です。
地区の南側(桜並木より山側)には、和泉層群の泥岩が広がっています。
泥岩は柔らかく、水を含むと膨らみやすい性質があり、
一方で、北側(桜並木より海側)には、比較的新しく、まだ十分に固まっていない地層が分布されていると報告されています。

過去の災害から分かること🌊
このエリアで記憶に新しい災害が、平成30年(2018年)の台風21号です。
関西国際空港の冠水や閉鎖をはじめ、交通・電力などのライフラインに大きな影響がでました。
この台風をきっかけに、高波対策として
・防潮堤の強化
・堤防のかさ上げ
・避難経路の整備
・情報伝達の方法の見直し
など、様々な対策が進められています。
標高・地形から分かること
災害リスクを考えるうえで、ハザードマップとあわせて知っておきたいのが
「その土地の高さ(標高)」と「周囲との地形の関係」です。
雨や津波の被害は、必ずしも「海に近いか・遠いか」だけで決まるわけではなく、
周囲より低い場所に水が集まりやすいという、シンプルな特徴があります。
標高が低い土地の特徴🏔️
・大雨の際、排水が追いつかず水が溜まりやすい
・内水氾濫の影響を受けやすい
・道路のくぼみや谷状の地形では被害が出やすい
一方で、同じエリア内でも少し標高が高いだけで被害想定が大きく変わるケースもあります。
泉南市・阪南市・岬町は、和泉山脈から大阪湾に向かってなだらかに土地が下がっていく地形です。
そのため、
・山からの雨水が集まりやすい「谷筋」
・昔、田んぼや水路だった場所
・周囲より一段低くなっている住宅地
では、大雨時に一時的な浸水が起こりやすくなります。
これは地震のように突然起こる災害とは違い、事前に地形を知っておくことで、ある程度予測ができる災害でもあります。
防災マップとあわせて標高や地形を確認することで、「もしもの時どこにどう避難すればよいか」をより具体的にイメージできるようになります。
⚠️身近に起こり居やすい「内水氾濫」に注意!
近年は、短時間に強い雨が降る「ゲリラ豪雨」が増え、全国的に内水氾濫が起こりやすくなっています。
泉南市では、雨水を流す下水道は「10年に一度程度の大雨(1時間当たり54.6㎜)」を基準に設置されていますが、
これを超える雨が降ると、排水が追いつかず、道路や低い土地に水が溜まりやすくなります。

大きな自然災害だけでなく、
「大雨日に水が溜まりやすい場所はどこか」といった身近な視点で防災マップを確認することも大切です。

泉南市総合防災マップの確認はコチラから

阪南市総合防災マップの確認はコチラから

岬町総合防災マップの確認はコチラから
まとめ
防災マップは、不安になる為のものではなく、安心して暮らすために知っておくものです。
物件を検討する際には、価格や単価だけでなく、その土地がもつ特徴や、想定されている災害にも目を向けてみてください。
防災マップを活用することで、その街の暮らしをより具体的にイメージできるはずです。
あんで不動産ではそういった防災面の事もふまえて、不安なことはひとつづつ解消しながら
不動産探しをお手伝いしております。
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